さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―

全短歌(10824首)

全短歌(歌集等)

短歌新聞

 
夢見たる        われに似る       刻限と         卓上の         
身の証し        
 
 
 

08820
夢見たる のちのさびしさ かきまぜて 鶏卵一つ 黄に濁しゆく
ユメミタル ノチノサビシサ カキマゼテ ケイランヒトツ キニニゴシユク

『短歌新聞』(短歌新聞社 1973.8.10) p.6


08821
われに似る 少女など世に ゐてはならず 眉をゑがきて ゐる時思ふ
ワレニニル ショウジョナドヨニ ヰテハナラズ マユヲヱガキテ ヰルトキオモフ

『短歌新聞』(短歌新聞社 1973.8.10) p.6


08822
刻限と なれば出でゆく 口もとに ほくろの一つ 描くこともなし
コクゲント ナレバイデユク クチモトニ ホクロノヒトツ カクコトモナシ

『短歌新聞』(短歌新聞社 1973.8.10) p.6


08823
卓上の 薔薇にあつめて ゐし思ひ 議事のなかばより 乱されはじむ
タクジョウノ バラニアツメテ ヰシオモヒ ギジノナカバヨリ ミダサレハジム

『短歌新聞』(短歌新聞社 1973.8.10) p.6


08824
身の証し 立つと思はず てのひらは わけの分からぬ かたちにひらく
ミノアカシ タツトオモハズ テノヒラハ ワケノワカラヌ カタチニヒラク

『短歌新聞』(短歌新聞社 1973.8.10) p.6