さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―

全短歌(10824首)

全短歌(歌集等)

短歌

 
煙もて         闇を来て        真葛の葉        新しき         
遊牧の         
 
 
 

07643
煙もて 空に占ふ 何あらむ 落ち葉を炊けば 風が集まる
ケムリモテ ソラニウラナフ ナニアラム オチバヲタケバ カゼガアツマル

『短歌』(角川書店 1964.9) 第11巻9号 p.36


07644
闇を来て 触るる道草 漂へる 魚のごとくに 歩みてゐしや
ヤミヲキテ フルルミチクサ タダヨヘル ウオノゴトクニ アユミテヰシヤ

『短歌』(角川書店 1964.9) 第11巻9号 p.36


07645
真葛の葉 茂れる沢を つたひゆき たづぬる死者は みな顔の無き
マクズノハ シゲレルサワヲ ツタヒユキ タヅヌルシシャハ ミナカオノナキ

『短歌』(角川書店 1964.9) 第11巻9号 p.36


07646
新しき 白布机に 掛けたれば 生き残りゐる かなしみ深し
アタラシキ ハクフツクエニ カケタレバ イキノコリヰル カナシミフカシ

『短歌』(角川書店 1964.9) 第11巻9号 p.36


07647
遊牧の 男一人 わが夜々の 夢に入り来て 汗を匂はす
ユウボクノ オトコヒトリ ワガヨヨノ ユメニイリキテ アセヲニオハス

『短歌』(角川書店 1964.9) 第11巻9号 p.36