さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―

全短歌(10824首)

全短歌(歌集等)

短歌

 
たそがれの       水底の         夜に入りて       遠き世界の       
無名作家の       山の彼方に       風化して        感化院を        
背高き         水びたしの       散りしける       翳ばかり        
われの外        歸らざる        甘酸ゆき        ゆられつつ       
ただ一人        交叉路を        日本列島の       葉の色に        
よるべなく       足もとの        今は誰にも       月の夜の        
身代りに        われに彈かせて     わが夢に        母校の教師と      
いづくにか       かたはらに       まざまざと       わが夢に        
手は何に        別れ住む        耳遠き         われを伴いて      
殻とぢて        わが編輯の       われのために      閉ぢこめられゐて    
せめて深き       刹那刹那に       アンダルシアの     共に死なむと      
死ぬときは       ドラマの中の      いつまでも       われ次第にて      
梗概のみを       日給を         別れ住むと       G線の         
橋杙に         這ひ松の        夢に見しは       風つのる        
まざまざと       永劫の         荻叢に         山原の         
たどきなく       君の小説には      
 
 
 

07361
たそがれの 湖を愛すと 彼は告げき 祕かに戀はれて ゐしにあらずや
タソガレノ ミズウミヲアイスト カレハツゲキ ヒソカニコハレテ ヰシニアラズヤ

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.40


07362
水底の 藻屑とふ語にも 憧れき 死は美しと 思ひゐし日々
ミナソコノ モクズトフゴニモ アコガレキ シハウツクシト オモヒヰシヒビ

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.40


07363
夜に入りて いらだてる君は 本棚の 位置など變へて 見むとするらし
ヨニイリテ イラダテルキミハ ホンダナノ イチナドカヘテ ミムトスルラシ

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.40


07364
遠き世界の 音響のごと 間をおきて いづべの空に あがる花火そ゛
トオキセカイノ オンキョウノゴト マヲオキテ イヅベノソラニ アガルハナビゾ

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.40


07365
無名作家の まま終るとも ながく生きよと 希ふを君も 知り給ふべし
ムメイサッカノ ママオワルトモ ナガクイキヨト ネガフキミモ シリタマフベシ

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.40


07366
山の彼方に 雲ゆく見れば 訪ひがたき わがみどり兒の 墓邊思ほゆ
ヤマノカナタニ クモユクミレバ トヒガタキ ワガミドリコノ ハカベオモホユ

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.40


07367
風化して 傾きゐずや 年を経し かの草かげの 吾子が墓標よ
フウカシテ カタムキヰズヤ トシヲヘシ カノクサカゲノ アコガボヒョウヨ

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.40


07368
感化院を 出で來るといふ 少年を あたたかく待つ かの家なれよ
カンカインヲ イデクルトイフ ショウネンヲ アタタカクマツ カノイエナレヨ

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.40


07369
背高き 妹に似合ふや 縫ひ終へし 水色のドレスを たたみ眠らむ
セイタカキ イモウトニニアフヤ ヌヒオヘシ ミズイロノドレスヲ タタミネムラム

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.40


07370
水びたしの 日本列島と思ひ めざめゐつ 夜の更けてまた 降りつのる雨
ミズビタシノ ニホンレットウトオモヒ メザメヰツ ヨノフケテマタ フリツノルアメ

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.40


07371
散りしける 賣子木の花掃く 土の上 わが呟きを 聽く人もなし
チリシケル エゴノハナハク ツチノウエ ワガツブヤキヲ キクヒトモナシ

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.40


07372
翳ばかり 見るごとき日の 續くなり 壁の繪をドガの 踊り子に替ふ
カゲバカリ ミルゴトキヒノ ツヅクナリ カベノエノドガノ オドリコニカフ

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.40


07373
われの外 あくる人なき 部屋の鍵 をりふしバッグの 底にて鳴れり
ワレノホカ アクルヒトナキ ヘヤノカギ ヲリフシバッグノ ソコニテナレリ

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.40


07374
歸らざる 幾日ドアの 合鍵の 一つを今も君は 持ちゐるらむか
カエラザル イクカドアノ アイカギノ ヒトツヲイマモキミハ モチヰルラムカ

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.40


07375
甘酸ゆき 香のこもりゐむ 桐の花 野末に見つつ わがバスは過ぐ
アマズユキ カノコモリヰム キリノハナ ノズエニミツツ ワガバスハスグ

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.40


07376
ゆられつつ まどろめる時 バスとまり 田植ゑ歸りの 乙女らを乘す
ユラレツツ マドロメルトキ バストマリ タウヱカエリノ オトメラヲノス

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.40


07377
ただ一人 朴訥にわれに 同意せし 蓬髪を思ふ 會終へて来て
タダヒトリ ボクトツニワレニ ドウイセシ ホウハツヲオモフ カイオヘテキテ

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.40


07378
交叉路を 越え來し女工員の 隊列より 今し湧き起る ザ・バイカル湖の唄
コウサロヲ コエキシジョコウインノ タイレツヨリ イマシワキオコル ザ・バイカルコノウタ

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.40


07379
日本列島の 地理的優位など 生徒らに 説きにし日あり 償ひがたし
ニホンレットウノ チリテキユウイナド セイトラニ トキニシヒアリ ツグナヒガタシ

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.40


07380
葉の色に まがふひそかな 花をもつ 木ありしきりに 樹脂を匂はす
ハノイロニ マガフヒソカナ ハナヲモツ キアリシキリニ シュシヲニオハス

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.40


07381
よるべなく 旅ゆくこころ 灣口に かかりて船は 汽笛を鳴らす
ヨルベナク タビユクココロ ワンコウニ カカリテフネハ キテキヲナラス

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.40


07382
足もとの 砂冷えて來て 昏るる海 わが怖れゐし 褐色となる
アシモトノ スナヒエテキテ クルルウミ ワガオソレヰシ カッショクトナル

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.40


07383
今は誰にも 見することなき わが素顔 霧笛は鳴れり 夜の海原に
イマハダレニモ ミスルコトナキ ワガスガオ ムテキハナレリ ヨノウナバラニ

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.40


07384
月の夜の 潮鳴り低し 出でゆかば 身近にあらむ 死と思ふ時の間
ツキノヨノ シオナリヒクシ イデユカバ ミジカニアラム シトオモフトキノマ

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.40


07385
身代りに 何を沈めて 戻るべき いどむごとく來る 夜の滿ち潮
ミガワリニ ナニヲシズメテ モドルベキ イドムゴトククル ヨルノミチシオ

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.40


07386
われに彈かせて 歌ひゐしソプラノ 動亂の 朝鮮に歸りて ゆくへは知れず
ワレニヒカセテ ウタヒヰシソプラノ ドウランノ チョウセンニカエリテ ユクヘハシレズ

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.40


07387
わが夢に 来るきれぎれの 像をつなぐ 錯亂は深く 胸にきざすや
ワガユメニ クルキレギレノ ゾウヲツナグ サクランハフカク ムネニキザスヤ

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.40


07388
母校の教師と なるを拒みて 歸らざり しかし若き日より 遠きふるさと
ボコウノキョウシト ナルヲコバミテ カエラザリ シカシワカキヒヨリ トオキフルサト

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.40


07389
いづくにか 虹かかりゐむ 通り雨の すぎて陽はわが 枕べにさす
イヅクニカ ニジカカリヰム トオリアメノ スギテヒハワガ マクラベニサス

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.40


07390
かたはらに 置くまぼろしの 椅子ひとつ あくがれて待つ 夜もなし今は
カタハラニ オクマボロシノ イスヒトツ アクガレテマツ ヨモナシイマハ

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.40


07391
まざまざと われは書きたし みづからの 傷嘗めて堪へ來し ながき経緯を
マザマザト ワレハカキタシ ミヅカラノ キズナメテタヘキシ ナガキケイイヲ

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.41


07392
わが夢に 夜々ひらく曠野を 翳のごと よぎるは未だ たれとも知れず
ワガユメニ ヨヨヒラクコウヤヲ カゲノゴト ヨギルハイマダ タレトモシレズ

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.41


07393
手は何に さしのべむ如何に 描くとも 茫々と寂し わが未来像
テハナニニ サシノベムイカニ エガクトモ ボウボウトサビシ ワガミライゾウ

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.41


07394
別れ住む 間さへ苛まれ ゐる身よ 落葉に埋もれて しまひたくなる
ワカレスム マサヘサイナマレ ヰルミヨ オチバニウモレテ シマヒタクナル

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.41


07395
耳遠き 母も漸く 住み慣れて 坂くだり買物に ゆくをたのしむ
ミミトオキ ハハモヨウヤク スミナレテ サカクダリカイモノニ ユクヲタノシム

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.41


07396
われを伴いて 遁れむといふ ノアもなし 裾濡らし雨の 鋪道を歸る
ワレヲトモナイテ ノガレムトイフ ノアモナシ スソヌラシアメノ ホドウヲカエル

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.41


07397
殻とぢて 竦めるごとき 日のわれを 不意に來し母に 見せてしまひぬ
カラトヂテ スクメルゴトキ ヒノワレヲ フイニキシハハニ ミセテシマヒヌ

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.41


07398
わが編輯の 緻密を人の ほめしとぞ 仕事にうちこむ外 なき身と知らず
ワガヘンシュウノ チミツヲヒトノ ホメシトゾ シゴトニウチコムホカ ナキミトシレズ

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.41


07399
われのために 禁句となりゐる 言葉なきや 晝の事務所抜けて インコ見にゆく
ワレノタメニ キンクトナリヰル コトバナキヤ ヒルノジムショヌケテ インコミニユク

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.41


07400
閉ぢこめられゐて 祕かに爪とぐ ごとき身と 疊掃きつつ 寂しき日なり
トヂコメラレヰテ ヒソカニツメトグ ゴトキミト タタミハキツツ サビシキヒナリ

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.41


07401
せめて深き 眠りを得たし 今宵ひとり 食べ餘したる 林檎が匂ふ
セメテフカキ ネムリヲエタシ コヨイヒトリ タベアマシタル リンゴガニオフ

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.41


07402
刹那刹那に 生くる狂喜も わが知らず 流浪者の唄 彈きつつ寂し
セツナセツナニ イクルキョウキモ ワガシラズ チゴイネルワイゼン ヒキツツサビシ

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.41


07403
アンダルシアの 野とも岩手の 野とも知れず ジプシーは彷徨ひ ゆけりわが夢に
アンダルシアノ ノトモイワテノ ノトモシレズ ジプシーハサマヨヒ ユケリワガユメニ

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.41


07404
共に死なむと 言ふ夫を 宥め歸しやる 冷たきわれと 醒めて思ふや
トモニシナムト イフツマヲ ナダメカエシヤル ツメタキワレト サメテオモフヤ

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.41


07405
死ぬときは ひとりで死ぬと 言ひ切りて こみあぐる涙 堪へむとしたり
シヌトキハ ヒトリデシヌト イヒキリテ コミアグルナミダ タヘムトシタリ

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.41


07406
ドラマの中の 女ならば如何にか 泣きたらむ 灯を消してわれの 眠らむとする
ドラマノナカノ オンナナラバイカニカ ナキタラム ヒヲケシテワレノ ネムラムトスル

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.41


07407
いつまでも 待つと言ひしかば 鎭まりて 歸りゆきしか それより逢はず
イツマデモ マツトイヒシカバ シズマリテ カエリユキシカ ソレヨリアハズ

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.41


07408
われ次第にて 明るくも暗くも なる職場と 思ふある日は 負ひ目のごとく
ワレシダイニテ アカルクモクラクモ ナルショクバト オモフアルヒハ オヒメノゴトク

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.41


07409
梗概のみを 追ふ人のなかに 胸深く 愛の推移を 祕めつつ勤む
コウガイノミヲ オフヒトノナカニ ムネフカク アイノスイイヲ ヒメツツツトム

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.41


07410
日給を とるやうになりて 明るき少年 自転車借りに 來て話しかく
ニッキュウヲ トルヤウニナリテ アカルキショウネン ジテンシャカリニ キテハナシカク

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.41


07411
別れ住むと 知らず來し君が 教へ子ら 九時まで待たせて 歸しやりたり
ワカレスムト シラズキシキミガ オシヘゴラ クジマデマタセテ カエシヤリタリ

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.41


07412
G線の 切れしままなる ヴァイオリンの こと思ひ出でて 夜半をひとり寂しむ
ゲイセンノ キレシママナル ヴァイオリンノ コトオモヒイデテヨワヲ ヒトリサビシム

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.41


07413
橋杙に 堰かれつつ流れ ゆくばかり 河はつくづく 海より寂し
ハシクイニ セカレツツナガレ ユクバカリ カワハツクヅク ウミヨリサビシ

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.41


07414
這ひ松の 青むのみなる 火口原 またひとしきり 砂塵はしまく
ハヒマツノ アオムノミナル カコウゲン マタヒトシキリ サジンハシマク

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.41


07415
夢に見しは 無風の曠野ぞ 火山礫を 吹きとばしくる 風にたじろぐ
ユメニミシハ ムフウノコウヤゾ カザンレキヲ フキトバシクル カゼニタジログ

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.41


07416
風つのる 火山灰地の ただなかに また人をおろし バスは去りゆく
カゼツノル カザンバイチノ タダナカニ マタヒトヲオロシ バスハサリユク

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.41


07417
まざまざと 硫黄匂へば 目をとぢて 火口丘をくだる バスにゆらるる
マザマザト イオウニオヘバ メヲトヂテ カコウキュウヲクダル バスニユラルル

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.41


07418
永劫の 荒蕪と思ふ 野を過ぎて 穂すすきそよぐ 一地帯あり
エイゴウノ コウブトオモフ ノヲスギテ ホススキソヨグ イチチタイアリ

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.41


07419
荻叢に 野川あふるる ひとところ 何ぞ踏みこえ がたき思ひは
オギムラニ ノカワアフルル ヒトトコロ ナンゾフミコエ ガタキオモヒハ

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.41


07420
山原の 不毛を見盡くし 來て幾日 遠く光りゐたる 湖を戀ふ
ヤマハラノ フモウヲミツクシ キテイクヒ トオクヒカリヰタル ミズウミヲコフ

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.41


07421
たどきなく 耳をすませば みもだえて 落葉を急ぐ 樹々と思ほゆ
タドキナク ミミヲスマセバ ミモダエテ ラクエフヲイソグ キギトオモホユ

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.41


07422
君の小説には 描き得ざらむ わが焦土 いつよりか泉 湧く園を祕む
キミノショウセツニハ エガキエザラム ワガショウド イツヨリカイズミ ワクソノヲヒム

『短歌』(角川書店 1956.7) 第3巻7号(通巻31号) p.41