さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―

全短歌(10824首)

全短歌(歌集等)

風の曼陀羅

 
まぶしさに       配色の         手に入らば       山牛蒡と        
赤べこの        
 
 
 

04521
まぶしさに 馴れて見をれば 雲はみな 目ざす溜まり場 ある如く飛ぶ
マブシサニ ナレテミヲレバ クモハミナ メザスタマリバ アルゴトクトブ

『風の曼陀羅』(短歌研究社 1991) p.155
【初出】 『短歌研究』 1991.1 笹鳴らす雨 (1)


04522
配色の よき傘をせめて 差し行かむ 笹を鳴らすほどの 降りとなりたり
ハイショクノ ヨキカサヲセメテ サシユカム ササヲナラスホドノ フリトナリタリ

『風の曼陀羅』(短歌研究社 1991) p.155
【初出】 『短歌研究』 1991.1 笹鳴らす雨 (2)


04523
手に入らば われは何せむ 唯一度 用ひよといふ 天狗の団扇
テニイラバ ワレハナニセム タダイチド モチヒヨトイフ テングノウチハ

『風の曼陀羅』(短歌研究社 1991) p.156
【初出】 『短歌研究』 1991.1 笹鳴らす雨 (3)


04524
山牛蒡と わが知れる名も 危ふきに 裏白の大き 葉をひるがへす
ヤマゴボウト ワガシレルナモ アヤフキニ ウラジロノオオキ ハヲヒルガヘス

『風の曼陀羅』(短歌研究社 1991) p.156
【初出】 『短歌研究』 1991.1 笹鳴らす雨 (4)


04525
赤べこの 首を揺らして 見たりして 目ざせる本の ありしたのしさ
アカベコノ クビヲユラシテ ミタリシテ メザセルホンノ アリシタノシサ

『風の曼陀羅』(短歌研究社 1991) p.156
【初出】 『短歌研究』 1991.1 笹鳴らす雨 (5)