さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―

全短歌(10824首)

全短歌(歌集等)

風の曼陀羅

 
石ばかり        ぽつくりの       はればれと       いづこにも       
それとなく       
 
 
 

04365
石ばかり 出すをみな子の じやんけんの こぶし小さく ふくらみてをり
グーバカリ ダスヲミナゴノ ジヤンケンノ コブシチイサク フクラミテヲリ

『風の曼陀羅』(短歌研究社 1991) p.90
【初出】 『埼玉新聞』 1989.1 鈴の音 (1)


04366
ぽつくりの 鈴にはぢらひ 歩みたる 童女を今は 知る人もなし
ポツクリノ スズニハヂラヒ アユミタル ドゥジョヲイマハ シルヒトモナシ

『風の曼陀羅』(短歌研究社 1991) p.90
【初出】 『埼玉新聞』 1989.1 鈴の音 (2)


04367
はればれと 太鼓鳴らして ブレーメンの 音楽隊は いづち行きけむ
ハレバレト タイコナラシテ ブレーメンノ オンガクタイハ イヅチユキケム

『風の曼陀羅』(短歌研究社 1991) p.91
【初出】 『埼玉新聞』 1989.1 鈴の音 (3)


04368
いづこにも 富士はありとも ふるさとに 裾野ひろぐる 南部片富士
イヅコニモ フジハアリトモ フルサトニ スソノヒログル ナンブカタフジ

『風の曼陀羅』(短歌研究社 1991) p.91
【初出】 『埼玉新聞』 1989.1 鈴の音 (4)


04369
それとなく 雪にうもれて 春を待つ 木の実を思ひ をれば眠りぬ
ソレトナク ユキニウモレテ ハルヲマツ コノミヲオモヒ ヲレバネムリヌ

『風の曼陀羅』(短歌研究社 1991) p.91
【初出】 『埼玉新聞』 1989.1 鈴の音 (5)