さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―

日々の手記・和歌・文集思ひ出のまゝ

日々の手記/和歌/鄙の秋・春紀行

日々の手記

 月の影野木に青むや小夜更けて尊く續ける雪の山ひだ
 はり窓に寄れる光はひそやかに面わを見せて胸を叩くも
 青白き光に降り耒る冬の夜の更けししゞまに何を問ふらむ
 問ひ見れど應ふ声なしたそがれの野辺に叫べるこの吾が胸に
 夜半のしゞまに胸たたくものしきりなり月の御使ひ吾を召してか