高根沢町図書館/高根沢町史ほか

高根沢町史 民俗編

第八章 民俗芸能

第五節 民謡

二 童謡

 童謡は子供達の歌う歌、昔から子供達に歌われてきた歌、あるいは大人が子供達に歌って聞かせる歌等々をいう。高根沢町内では、お手玉歌(おひとつ歌)・手まり歌(まりつき歌)・羽根つき歌(羽子板歌)・鬼決め歌(鬼ゴッコ遊び)などが歌われた。子守歌は、赤ん坊をあやし寝かせつけるために歌われるもので、オトモリッコ(子守子)が赤子のために歌った。童歌は、ほとんどが女の子の遊びの時に歌われる遊戯歌であり、一つの物語をかぞえ歌として進行し、中には日常の行いを教え諭す教訓めいた歌詞もある。
 これらの遊びには、遊び道具のおもちゃのお手玉や手まりが使われるが、いずれも親や年長者が作り与えるものであった。また遊び名人の子供達は、一つの定まった遊び歌というよりも、遊びの内容にとらわれずに自由に取り入れて楽しむことが普通で、例えば手まり遊びに羽根つき歌を歌って遊ぶというようなこともあった。お手玉は、小豆などを小さな布袋に入れて縫いくるんだおもちゃで、左右の手を巧みに使って数個を連続的に歌に合わせて打ち上げ受け取る遊びである。高根沢町内では、お手玉のことを「おひとつ」といった。手まりのことを「てんまり・てんまる」ともいい、昔の糸かがりまりから弾力性に富んだゴムマリが広く普及した昭和初期には、戸外の庭遊びのマリツキ遊びが親しまれ、歌に合わせて長い時間つき続ける競争が行われた。