高根沢町図書館/高根沢町史ほか

高根沢町史 民俗編

第八章 民俗芸能

第三節 お囃子

三 妙顕寺のお会式囃子

 お会式は、日蓮宗で祖師日蓮聖人の命日の旧一〇月一三日に行われる法会である。日蓮宗では特に大切な行事で日蓮聖人の命日に桜の花が咲いたという言い伝えがある。それにちなんでこの日は、色とりどりの造花で飾られた花万灯を先頭に、信者達がウチワダイコ(うちわ太鼓)を打ち鳴らして御題目を唱えながらお練り行列と呼ばれる行道が行われる。その行列の時に演奏されるのがお会式囃子である。
 高根沢町の人気スポット「元気あっぷむら」を含む集落一帯は通称台新田と呼ばれ、古道のタツ街道が南北に通り、その道路の両側に家並が続いている。正式な地名はタツ街道の東側が亀梨地区、西側が上柏崎地区である。昔からこの一帯は柚子が特産品として知られる地区でもある。
 この台新田の集落には三つの寺があり、南から北に下寺・中寺・上寺と呼び習わされていて、上柏崎の下寺は日蓮宗妙顕寺、亀梨の中寺が同じく日蓮宗の妙福寺であり、亀梨の上寺は曹洞宗の量山寺である。お会式は下寺の妙顕寺と中寺の妙福寺の日蓮宗の寺で行われるが、お会式囃子は下寺の妙顕寺のお練り行列の中で行われる。