高根沢町図書館/高根沢町史ほか

高根沢町史 民俗編

第八章 民俗芸能

第三節 お囃子

一 屋台囃子

(一)太田のお囃子

 保存会は五〇年余の経験者を中心に、女性三名を含む一〇数名からなる。楽器には、笛・鉦・オオド(大胴)・ツケダイコ(付太鼓)がある。笛は七穴の三本調子で鉦はシャギリとも呼ばれる。大胴とは大太鼓のことで付太鼓は締め太鼓のことである。
 演奏は笛一・鉦一・大胴一・付太鼓二の五人一組となる。付太鼓はナカツケ(中付け)とウワツケ(上付け)とからなり、特に中付けはお囃子全体をリードする中心の存在であり、さらに笛はすべての楽器が演奏できる精通者でないと務まらないという。中付けと上付けは、交替に打ち合うもので重なることなく続けられる。これらはどこのお囃子でも全く同じである。
 演目はダンモノ(段物)、シンバヤシ(新囃子)、ツヅミバヤシ(鼓囃子)があり、段物は五段囃子で、1シンバヤシ 2ショウデン 3カマクラ~ユズリ~ 4ダンシチ 5ダンシチクズシ~ユズリ~ 6キュウシッチョウメの順で行われ、ユズリは送り変調子である。キュウシチョウメは旧囃子の一つである。演奏を開始する打ち始めを、ソロイ(揃い)といい、その後に前記の順番で演奏し繰り返す。

図12 松川流太田囃子の演奏(太田)


図13-1 松川流五段囃子譜面


図13-2 松川流五段囃子譜面