高根沢町図書館/高根沢町史ほか

高根沢町史 民俗編

第七章 人の一生

第二節 生育

四 お誕生

 生まれてちょうど一年たった満一歳の誕生日にはオタンジョウ(お誕生)の祝いをした。子どもの父親が一升のモチ米でモチをつき、一二個もしくは一〇個の丸餅を作って重箱に入れそれを風呂式に包んだものを、赤ん坊に背負わせて歩かせた。普通の子どもはつぶれてしまうが、ワセな(成長の速い)子は背負って歩く子もいるので、そのときはわざと押して転ばせるものだといった。

図6 赤ん坊にモチを背負わせる(石末 根岸家)