高根沢町図書館/高根沢町史ほか

高根沢町史 民俗編

第七章 人の一生

第二節 生育

一 お七夜

 出産から数えて二一日目は、産婦も産室から出て普段の生活に戻れる日となっている。この日、産婦は赤ん坊を抱いて、鎮守様にお宮参りに出かけた。また、姑の見送りで、嫁と赤ん坊は初めて嫁の実家に二泊三日ほどの里帰りすることができ、これをアカンボのシンキャク(赤ん坊の新客)といった。里帰りのときには、嫁ぎ先から手土産として赤飯を重箱につめて実家に持っていったり、土産代として一円程度のお金をもらって帰ることもあった。
 実家では、赤ん坊に小遣いが渡され、このときの小遣いは水引をかけて麻ひもで帯に結んでもらった。新客の帰りには実家からも赤飯や、土産代として一円程を渡されて帰ってきた。