高根沢町図書館/高根沢町史ほか

高根沢町史 民俗編

第七章 人の一生

第一節 出産

一 妊娠

 かつては家の後継ぎの問題もあり、胎児の性別は現在よりも大きな関心事であった。そうしたことも関係してか、生まれる子の性別を妊婦の状態などから判断しようとする俗信が多くみられる。
 
胎児が男の子の場合、
 ・妊婦の顔がやつれる。
 ・妊婦の顔がきつくなる。
 ・妊婦の腹がつきだしてくる。
 ・妊婦の腹がとがっている。
 ・妊婦の腹のふくらみが大きい。
 ・お腹でよくあばれる。
 
胎児が女の子の場合、
 ・妊婦の腹がひらべったい。
 ・妊婦の腹のふくらみが小さい。
 
といい。他にも、
 
 ・延生の地蔵様の御札は竹串にはさんであるが、それに節があると男、節がないと女。
 
という俗信も広く知られている。

図2 延生の地蔵尊のお守り