高根沢町図書館/高根沢町史ほか

高根沢町史 民俗編

第四章 ムラの暮しとイエの暮し

第二節 イエの暮し

七 贈答

(二)年中行事における贈答

 正月の年始回りは、正月三が日から一四日の松の内の間に行った。年始の品は手拭とか練羊羹その他菓子折の類である。訪れたイエでは、お節料理と酒を御馳走になった。本分家の間柄では、分家より先に本家に年始の挨拶に行くのが礼儀とされた。
 盆の挨拶は、「線香あげに行く」といわれるように、互いに先祖の霊の焼香をするのが習しである。初盆のイエには、盆堤燈を贈り、また、中元として紙袋入りの砂糖や菓子折、乾麺などを持参した。焼香後は、ボタモチやウドンなどが振舞われた。
 暮には「お歳暮」として近い親戚の間では、塩引(塩鮭)や袋入りの砂糖、乾麺などを互いに贈った。