高根沢町図書館/高根沢町史ほか

高根沢町史 民俗編

第四章 ムラの暮しとイエの暮し

第二節 イエの暮し

六 相互扶助

(一)手伝い

 田植えの手伝いは、ヨイドリと称する相互扶助の形を取るのが一般的であるが、何らかの理由でハンゲ(半夏生、半夏の略・夏至から数えて一一日目)過ぎても田植えが終らないイエがあると、隣り近所では依頼をされなくても田植えの手伝いをした。それは「半夏過ぎるとミッツブずつ減る」といわれるように、半夏を過ぎると苗が育ちすぎて分株が進まず、稲の実りが悪くなることと、もう一つは、大字の中で一軒でも田植えが終らないイエがあると、大サナブリ(田植え終了の祝い・休みとなる)とならなかったからである。