高根沢町図書館/高根沢町史ほか

高根沢町史 民俗編

第四章 ムラの暮しとイエの暮し

第二節 イエの暮し

二 家族

 家族とは、民俗学では「夫婦を基礎に親子・兄弟姉妹などの血縁者(血族)を主要構成員とする親族集団。すなわち家族構成の基本は婚姻関係にあり、これからまず親子、ついで兄弟姉妹の血縁関係が成立してくるのである。ただし、血縁を絶対視するのではなく、古くから養子縁組によって血縁関係に擬する習慣も認められてきた。」(『日本民俗事典』)と定義している。高根沢町では、一般的にいえば夫婦と子供のみならず夫の両親、夫の兄弟姉妹など総勢一〇人前後の家族が一つ屋根に住むというのが普通であった。さらに大きな農家では、血縁の家族の他に奉公人を二人ないし三人雇うということは稀ではなかった。そしてムラの中に家格があったように、イエの中でも家族は皆同じ地位というわけではなく、立場に応じた地位が認められ、イエの秩序が保たれた。