高根沢町図書館/高根沢町史ほか

高根沢町史 民俗編

第二章 着物・食べ物・住い

第二節 食べ物

四 保存食

(二)乾燥食品

 干し柿は晩秋、霜が降ってから作る。渋柿で作るが、蜂屋柿が一番適しているという。柿の皮を剥き、ヘタの部分を少し残す。二つの柿のヘタ部分を藁で結び、軒下の竿にかけて干す。また、渋柿の皮を剥き、細い棒に柿を一〇個くらい刺し、それを荒縄で五段から六段くらいにつなげて軒下に干す家もあった。干し柿は柿の表面に白い粉が噴くと甘く食べ頃になる。
 乾燥芋は秋に収穫したサツマイモで作った。亀梨の農家では、太白という品種で作ったという。縦に切ったイモを、水をはった桶に三〇分ほどつけてアクを抜き、笊にあげ、立てかけた状態で蒸篭で蒸かした。蒸かしたイモはムシロに並べ、ときどき表裏を返しながら天日で干した。実がしんなりとして、表面に白い粉が噴いてくると干しあがりである。

図36 干し柿(太田)