高根沢町図書館/高根沢町史ほか

高根沢町史 民俗編

第二章 着物・食べ物・住い

第二節 食べ物

一 普段の食事

(四)一日の食事

 午前一〇時と午後三時のお茶休みをコジハンといい、簡単な間食をとった。お茶請けに漬物を出したり、季節の手近な野菜類、たとえばサツマイモや里芋、ジャガイモなど芋類やトウモロコシを茹でたものを食べた。
 食べものの腐りやすい夏の時期は、余りご飯をおやきにした。ご飯に味噌を少し混ぜて平たく丸め、ミョウガの葉ではさんだり、ご飯を水にさらし、よく水気を切って小麦粉を混ぜて丸めたものをホウロク(焙烙鍋)で焼いて食べた。
 焼き米は、ナーシロ(苗代)をしめた後に残った米を焙烙で炒ってから臼でついたもので、子供たちはこれを布の巾着袋に入れておき、遊びながら食べた。
 そのほか木の実や果物も間食となった。百目柿や富有柿などの甘柿や、グミやシドミ、クワの実、キイチゴ、ヤマブドウ、ザクロなどはそのまま食べた。クリは茹でても焼いてもおいしく、カヤの実、シイの実、クルミなどは炒って殼を割って食べたりもした。この他には干し柿や乾燥芋、カチグリなど保存が効くものも食べられた。
 購入したものには、バナナやアイスキャンディー、小麦饅頭、黒飴などの駄菓子類があった。

図19 アルミ製のホウロク鍋(町教育委員会蔵)

表1 季節ごとの1日の食事
主食汁物副菜漬物
朝食麦飯味噌汁(芋がら、大根、湯葉、大根、ネギ、じゃがいも、白菜、干瓢から1~2品)菜っ葉のお浸し、胡麻和え、筍の煮物、里芋の山椒味噌、蕗のとうの油味噌、ラッキョウ、炒り大豆、納豆など1品沢庵、白菜漬け
昼食朝と同じ朝と同じ朝と同じ朝と同じ
夕食麦飯・うどん・そばから1品味噌汁(具は朝と同じ)ワラビやゼンマイの油炒め、きんぴら、里芋・大根・人参・ゴボウなど野菜の煮物などから1~2品朝と同じ
朝食麦飯味噌汁(ナス、いんげん、ジャガイモ、ネギ、冥加、大根葉、にらなどから1~2品)お浸し、海苔の佃煮、おかかの醤油かけ、古漬けキュウリの油炒めなど1品ナス、キュウリ、大根葉の塩漬け
昼食朝と同じ朝と同じ朝と同じ、ナスの油味噌、キュウリモミなど1~2品朝と同じ
夕食麦飯ドジョウ汁など朝と同じ、野菜の煮物、てんぷら(南京豆、薩摩芋、カボチャ、人参、ゴボウ)、魚の塩焼きなど1~2品朝と同じ
うどん味噌汁(具は朝と同じ)
けんちんうどん醤油汁(具はナス、南京豆など)
ちたけうどん醤油汁か味噌汁(具はちたけ、ナス)
朝食麦飯味噌汁(白菜、大根、里芋、人参、ゴボウ、青菜から1~2品)納豆、ネギの油味噌など白菜漬け、ナスの塩漬け、キュウリの古漬け
昼食朝と同じ朝と同じ朝と同じ朝と同じ
夕食麦飯味噌汁(具は朝と同じ)ネギの油味噌、チタケやヤマドリの油炒め、魚の塩焼き、煮魚など1~2品朝と同じ
朝食麦飯味噌汁(大根、ネギ、豆腐、油揚げ、しじみ、ずいき、大根葉などから1~2品)納豆(ネギや大根を混ぜた)沢庵、白菜漬け
昼食朝と同じ朝と同じ朝と同じ朝と同じ
夕食麦飯味噌汁(具は朝と同じ)鰯、サガンボの煮物、サンマ、イカの煮物など1~2品朝と同じ
おぞうせん(芋がらや大根の味噌汁に残りご飯を入れて煮る)