高根沢町図書館/高根沢町史ほか

高根沢町史 民俗編

第二章 着物・食べ物・住い

第一節 着物

三 髪型

 日本髪を結うには、髪結いという専門の技術をもつ髪結いに頼んだが、日本髪を結うのは婚礼の花嫁や婚礼など特別な日くらいだった。
 髪を結うにはまず下ごしらえをした。アラクシ(あら櫛)で汚れを落とし、すけ櫛(すき櫛)で十分にすき上げた。次に手ぬぐいを熱湯に浸して絞ったものを髪になでつけ癖直しをする。それから根の部分をとり、ネカモジをいれ、前髪、鬢たぼに分けて髷を元結いで括る。鬢には鬢付け油をつけながら形を整えてから結い上げ、つや出しに水油をつけて仕上げた。手間をかけて結い上げた日本髪の洗髪は、五日から七日くらい経ってから洗髪したという。

図16 髪結いに用いられた櫛(町教育委員会蔵)