高根沢町図書館/高根沢町史ほか

高根沢町史 民俗編

第二章 着物・食べ物・住い

第一節 着物

一 衣料と履物・被り物

(二)人の一生と衣類

 死者には組内の女たちが縫った晒木綿の経帷子を着せた。ものさしやはさみを使わずに目分量で裁断し、糸には糸尻をつくらず、縫い留めもせず、引っ張り合うように縫い上げる。忌みが人に付かないようにという。
 このほか、手甲、脚絆、足袋、頭陀袋をつくり、頭陀袋には三途の川を無事に渡れるようにいう六文銭(六道銭)のほか米、麦、大豆などを入れた。経帷子は左前に着せ、足袋はコハゼをつけず、紐は立て結びにした。足にはわらじを履かせた。