常総市/デジタルミュージアム

石下町史

第四編 近現代

第八章 新しい町政の課題

第二節 将来の課題

石下町の第二次総合振興計画に則った町づくりは、スタートしてまだ日が浅い。したがって今後町当局と地域住民、企業、諸団体等が、国・県の協力とともにその目的達成に努力しなくてはならない。今後われわれに課せられた問題について、「振興計画」によってその要点をみてみよう。
 第一に快適で住みよい生活基盤を創造するためには、まず交通体系の整備・充実が不可欠である。そのためには町の根幹道路としての役割が大きい、常総バイパスの早期完成が必要である。日常生活道路についても排水の整備と有機的な道路網の確立が急がれる。また地域開発の上からその効果の高い鉄道新線の誘致も強く望まれる。
 次に水の問題で水源確保とともに、公共下水道の整備推進がはかられなければならない。生活環境の保全のためには日常生活上のゴミ・し尿処理場の建設も課題である。
 第二に健康で生きがいのある町とするために、保健・医療の充実、社会福祉の充実、社会保障の充実といった観点から、住民の健康に対する意識の高揚、夜間診療体制の確立、老人・心身障害者(児)、母子(父子)家庭などへの福祉対策を急がねばならない。またこの面ではボランティア団体の育成など、民間福祉活動の促進も望まれるところである。
 第三に豊かな人間性の育成と、文化の香り高い地域を創出するためには、学校教育・社会教育・社会体育・余暇活動の充実と文化の振興が必要である。この点については後述する。
 第四に住民の心と心の触れ合う地域づくりのためには、コミュニティ活動の推進とその施設の充実が大切である。宅地開発等により都市化が進むにつれ、新住民が増加するにつれて、ややもすると地域住民の共同・協調意識が失なわれる傾向がみられる。このため伝統行事の復活や、スポーツ・レクリエーション等の活動が、展開されることが必要である。
 第五に農工商の調和した豊かで活力のある町をつくるために、産業の発展が重要な役割をはたす。しかし基幹産業としての農業は社会情勢の変化により後退している。農村地帯に位置する本町にとって、農業振興は町発展に不可欠であり、そのためには農地の保全、農業基盤の整備などをすすめ、高生産・高収益の土地利用型経営の確立を計るとともに、農業後継者の確保も積極的に行なわなければならない。
 

Ⅷ-3図 町内にある織物工場

 工業の振興面では公害問題や自然環境保全に留意しながら、優良企業の誘致をすすめる一方、地場産業としての織物業についても新規販路の開拓等活性化をはかる。
 商業については水海道商業圏の影響下にあり、地元吸収率は約五七パーセントと低い。地元購買力を吸収しうるよう、駐車場問題・専門店化問題等の改善が必要である。
 以上のような課題に答えるため、今後は行政への住民参加をはかりながら、財政確立などに努めることが緊要である。とりわけ「地方自治体は従来のような豊かな財源は期待できない反面、多種多様な住民ニーズや時代の変化に対応して、さまざまな新しい行政サービスを積極的に展開していかなければならない。このための自主財源の確保・増収を図る一方、行政守備範囲の明確化を図り、健全な財政運営を図ってゆく」(「総合振興計画」)ことが必要とされているのである。