常総市/デジタルミュージアム

石下町史

第三編 近世

第五章 庶民の生活

第四節 晴(ハレ)の生活

人々の生活は、晴(ハレ)と褻(ケ)の生活に大別できる。ハレの生活は、一般に冠婚葬祭と称されるものに相当するが、日々の生活と相違する特別の日であり、単調な生活に折り目・区切りをつけ、生活に変化と潤いをもたせる役割を果たしている。こうしたハレの生活は、主として一年を単位として毎年定期的に行なわれる年中行事と、出産・婚姻・葬送などの人の一生を単位とするものとに分けられる。
 ハレの生活は、何時の時代でも、またいかなる立場の人でも存在するものであるが、近代以降、一般庶民の行事として行なわれているもののうち、近世期に形を整えて庶民の行事として行なわれるようになったものが少なくない。しかし文書によって知られる農民の行事は少なく、伝承をもとに主として近世後期のハレの生活を復元することにするが、行事名とその概要に留めざるを得ない。