常総市/デジタルミュージアム

石下町史

第一編 原始・古代

第一章 旧石器時代

旧石器時代に使用されていた道具のすべてを知ることは、手がかりが少ないのでとても難しい。現在確認できる遺物から考えると、主に使用されていたのは石器であった。他には木器や骨角器なども作られたであろうが、腐り易いためにごくわずかしか発見されていない。しかし、材料の入手や加工の容易さから考えて大量に使用されたものであろう。
 以下、この旧石器時代に使用された代表的な石器について述べてみる。
 

Ⅰ-1図 石器の種類と使用方法
(右上から礫器,ナイフ形石器,槍先形尖頭器,細石刃と細石刃着装の槍)

 
礫器(れっき)
 人間が使用した最古の石器と考えられている。河原石に打撃を加え、粗い刃をつけたもので、骨を割ったり、木を削ったりする。
 
ナイフ形石器
 一部にナイフのような鋭い刃を残し、菱形や柳葉形に加工された石器をいう。木を削ったり、動物の皮を剝ぐのに用いたり、槍先(やりさき)などとして使用されたらしい。
 
槍先形尖頭(せんとう)器
 先がとがり、木の葉形に加工された石器で、基部を木製の柄にくくりつけて投槍として用いられたと考えられる。
 
細石刃(さいせきじん)
 一点では重さが一グラムにも満たない小さな石器であるため、単独で用いられることはなかった。棒状の木や骨などに溝を刻み、ここに数個はめこんだ槍として使用したらしい。