常総市/デジタルミュージアム

石下町史

第一編 原始・古代

第一章 旧石器時代

地球上にヒトが登場するのは、今からおよそ二〇〇から三〇〇万年前といわれている。この世界最古のヒトは、アウストラロピテクスと呼ばれ、東アフリカ地方で誕生した。彼らは二足歩行を行なっており、そのために前肢であった手が自由となり、いろいろな道具を作ることが可能になった。そして、肩の筋肉の負担が少なくなったので頭部への圧迫を減少させ、脳の容積が増大し知能が発達した。脳の発達に伴い、さまざまな道具や言語を使うようになった。さらに、偶発的な理由からではあるが、火の利用を覚えたことで、寒さや猛獣などから身を守ったり、食料を調理したりすることを知ったのである。
 最古のヒトは、河原などで拾った丸石の一部を打ち欠いただけの石器を使用していた。このような単純な道具しか持たなかった彼らの文化も長い時の流れのなかで少しずつ進展をとげ、複雑なつくりの石器を製作するようになっていった。ヒトの居住域もアフリカ大陸から徐々に拡大し、いつしかその舞台を世界各地へと拡げていったのである。