常総市/デジタルミュージアム

水海道市史 上/下

水海道市史 下巻

第六編 水海道の近現代資料

教育・文化

     町費補助申請書
 私立菁莪学館設立者古井岩三郎等謹んで、水海道町長台下に申請仕り候、不肖等地方教育の現状に鑑み実業を加味せる中等教育の必要を感じ自ら揣らず、去る大正七年八月当菁莪学館を設立致候所開校期学年の中途にて候いし為も可有之歟、開校当時入学者僅々三十五名にて経営非常に困難に陥り候いしが、幸元水海道中学校長鶴見次昌外数氏の教授上献身的助力と地方有志の後援とにより辛うじて維持致居り候所、校運漸次良好の兆を呈し大正八年四月学年始には入学者九十名有之、同九年度始には同壱百名、本年度始にも約同数の入学者有之、目下生徒数百七十三名(大正十一年一月現在)にて何れも着実勉学罷在候、此間卒業生を出すこと二回三十五名(第一回八名第二回二十七名)にて本年度卒業生は約四十名の見込に御座候、卒業生の現状は何れも本館教養の趣旨に従い着実農商に従事(中には小学校教師会社員等も有し候へども)罷在候、又地方有志諸彦より本館設立の趣旨を賛せられ本館基本金若くは設備費として金円の寄贈も有之候へば旁々一層奮励初志を貫徹し地方教育に涓滴の微を致度存居り候へども何分資力菲薄、設備貧弱にして為に予期の効果を減殺せられ候場合多々有之遺憾不尠苦慮罷在候所、幸大正十一年度に於て郡費を以て補助せらるゝことに相成申候、就ては此際一層微力を教科の洗煉と内容の充実とに相注き申度候に付、来る四月より町費補助(年額壱百弐拾円)相仰き度奉願候、何卒前陳本館実情御洞察願意御採納被成下度此段申請仕り候、 敬白
              結城郡水海道町
 大正十一年二月二十日    私立菁莪学館
                 設立者 古井岩三郎
                 館長  安藤誠
 結城郡水海道町長 鈴木吉太郎殿
                       〔「昭和十一年水海道町庶務関係綴」 水海道市役所蔵〕