常総市/デジタルミュージアム

水海道市史 上/下

水海道市史 上巻

第三編 中世の水海道地方

第五章 戦国時代の常総

第二節 常総諸豪族の攻防

多賀谷重経は岡見氏が千葉合戦に参加していて足高・牛久・谷田部の無勢なのに乗じて、天正八年(一五八〇)早々、淡路守経伯と三経らを谷田部へ向け出張させた。三経は漆山の守将沼尻又五郎と対立した。経伯は手子丸・真瀬を経て、鳴井台で川を挾んで樫谷・中沢・今川・高谷大膳・同将監・横田図書・大和田内膳らの鉄砲組に対陣した。銃弾の下をくぐって皆葉多門(皆葉館陣代)荒井(石下館陣代)・小口・中茎・吉原(石下館々代)・堀越・白石・石川・小林・木村・中川らは渡河した。平手(平井手)将監大いに防戦したが破れた。小山田・松崎七郎らは鳴井台を攻めて館を焼き敵を殺した。時に天正八年(一五八〇)二月一〇日であった。
 谷田部城主岡見主殿と奥方らは、直井・石引らに助けられて丸山下から船で落ちのびている。沼尻だけは勇壮に鉄鎗を振って下妻勢を薙たおしたり突きまくっている。