常総市/デジタルミュージアム

水海道市史 上/下

水海道市史 上巻

第二編 原始・古代の水海道地方

第三章 遺跡各説

 水海道市大生郷町上口地内の南部に位置するこの遺跡は、旧飯沼から延びる谷津田によって東・西・南を囲まれる舌状台地上に、三地点から形成される。
 遺跡発見の直接的な動機は、谷津田の土地改良事業を推進していた際、多量の須恵器の破片が出土したことによる。その後の分布調査の結果、広範囲に縄文・土師・須恵等の土器片が散布することが明らかとなり、縄文時代から古墳~奈良~平安時代にかかる複合遺跡と判断できる。当然のことながら集落址の存在が考えられるが、ここで注目されることは、この附近に古代寺院が存在していたという地元民の談話である。真偽のほどは今後の調査研究にまたなければならないが、大生郷の「郷」とのかかわりから傾聴に値する伝承とうけとめられる。