常総市/デジタルミュージアム

水海道市史 上/下

水海道市史 上巻

第二編 原始・古代の水海道地方

第一章 黎明期の常総地方

第一節 先土器時代の水海道地方

昭和二四年の岩宿遺跡の発掘以来、今日まで、日本の旧石器時代の遺跡は五〇〇余か所が確認されているが、茨城県内においても五〇余例が報じられている。これらの遺跡はその大半がひらけた台地上にあり、ヨーロッパやアジア大陸における洞窟や岩陰とは異なって、開地住居であったように考えられている。また、遺跡によっては、多くの炭化した木材の細片が発見されており、火は十分に利用されていたことが理解できる。
 ところで、現在までのところ水海道市内からは先土器時代の遺跡・遺物は発見されていない。県内では比較的調査研究の進んでいる県北地方に多く、高萩市上君田遺跡・日立市笹目遺跡・那珂町額田遺跡・大宮町梶巾遺跡山方町山方遺跡・勝田市後野遺跡・水戸市赤塚遺跡・鹿島町伏見遺跡などがよく知られている。なお、水海道近辺では、明治四二年(一九〇九)守谷町郷州原遺跡において採取され、現在守谷小学校に保管されている二点の石器は、採取者によって縄文時代の遺物として扱われていたようであるが、明らかに先土器時代の所産であり、今後の調査研究が期待されている。