常総市/デジタルミュージアム

水海道市史 上/下

水海道市史 上巻

第一編 水海道の自然

第一章 水海道市の自然と環境

第二節 水海道地方の自然環境

地質と土壌

水海道市の台地の土壌は、関東ローム層でロームというのは土壌の方からの分け方で、砂と粘土がほぼ同じくらいに混合している風化堆積物をさしている。堆積物の粒の大きさに関係した用語である。
 赤土は場所により、できた時代により、砂粘土の割合がさまざまで、厳密にはロームと言えないため、火山灰層と呼ぶ場合もある。ロームは乾燥すると軽いために、冬季及び早春の北西の季節風に飛散されやすく、冬には霜柱ができやすく、地下には凍結層ができやすい。雨が降ると水を含んで泥沼のようにもなる。この土は酸性が強く、有機質に乏しい。また、一方では干害も受けやすい土壌である。
 低地の沖積層は、鬼怒川・小貝川・飯沼川流域に分布し、また、洪積台地間の谷津田や、小谷沼にも分布している地層で、水辺の堆積物、特に河川沿いの堆積物よりなる地層をさしている。
 現在の水田面は、沖積層の最上部陸成層で泥炭を含む細砂よりなり、河川の洪水、氾濫堆積による自然堤防堆積物、自然堤防間の粘性土を主とする堆積物、あるいは後背湿地の堆積物である。特に水海道東部の鬼怒川・小貝川流域低地は、氾濫原後背湿地帯で、氾濫によってせきとめられた結果などによって形成されたと考えられ、最上部にケドと呼ばれる泥炭質層を含んでいる。
 泥炭層とは、酸素の供給不充分で、寒冷気候下では、植物の腐敗が不完全になり、泥炭を造るようになる。したがって地層の中に泥炭が挾まれていると、当時の気候はだいたい寒冷であったことが推定される。
 本土壌は黒色をなし、一見、肥沃にも見える土壌であるが、地下水が高く過湿である場合が多い。しかし、現在は耕地整理と共に用排水路も整備され、優良水田と化している。