水戸市立図書館/デジタルアーカイブ

水戸百年

水戸百年

水戸100年

元農業――新荘 関あきさん(99歳)
 子供のころの思い出として一番楽しかったことは、月一回、谷中の二十三夜尊の縁日に連れて行ってもらったことです。那珂郡国田村に住んでいた私は、渡し船で那珂川を渡り、そこから一里半歩くにもかかわらず、毎回心待ちにしていました。そしてもうひとつの楽しみは、年一回十月(旧暦)に内原町の有賀神社の虫切りへ参拝することでした。そのときに買ってもらった色とりどりのお飾りは宝物となり、とても大切にしたものです。
 私が結婚したのは数えで十九歳のとき。当時は自宅へ仲人さんと親戚を呼び、一晩中飲みあかして祝うのが慣例でした。私の場合、婿取りでしたので結納として夫方へ羽織と袴と帯を差し上げました。一般的な嫁入り道具としては、長持ちと四幅(よの)布団と夜具などだったようです。また、正月三が日は男性が水汲みとモチ焼きをするのが習わしでした。お供えモチにはいいモチを、私たちは粟を入れた四分モチを食べたのを覚えています。