弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍

資料編1(考古編)

新編弘前市史 資料編1(考古編)

第2章 旧石器・縄文・弥生

第2節 縄文時代

1.我が国における土器の出現

 我が国における最古の土器の初現は、昭和30年(1955)から調査の行われた山形県日向洞穴遺跡であり、西日本の土器の初現は、昭和35年(1960)の夏に長崎県吉井町(佐世保市の北西約25km)福井洞穴から発見された隆線文土器であろう*8。2年後の昭和37年(1962)には、愛媛県上浮名郡美川村の上黒岩岩陰遺跡で、江坂輝彌により同様の隆線文土器とともに刻線礫が発見され*9、昭和48年(1973)夏には、麻生優が長崎県佐世保市瀬戸越町の泉福寺洞穴において、隆線文土器を出土する土層のさらに下層から器面に豆粒状の突起を持つ豆粒文土器を発掘したといわれる*10