弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍

資料編1(考古編)

新編弘前市史 資料編1(考古編)

第1章 地形と地質

第3節 東北日本弧の古地理

 Q1は、北進していたフィリピン海プレートが太平洋プレートとともに北西に進み始めた時期といわれる。応力場は現在とほとんど変わらない。このころ、日本列島はほとんど陸化・隆起し、逆断層によってブロック化した地塊の上昇・沈降により各地に山間盆地が生まれる。
 Q2(中期更新世)以降もQ1に引き続き全体として隆起が進行する。紀伊半島以西の中央構造線*16では右横ずれ成分の卓越する活動が新たに始まり現在に至る。堆積盆は縮小分化して陸化したところが多いが、山間盆地では継続する後背地の隆起に伴い扇状地が発達する。また、海水準の昇降*17に応じて、Q2(0.7~0.13Ma)の後期には高位段丘が、Q3(後期更新世、0.13~0.018Ma)には中位段丘及び低位段丘が出来る。現在の海岸平野を形作っている堆積盆の大半はこの後の後氷期海進*18の開始から現在に至るまでの間、H(後期更新世~完新世)の時代に堆積したものである。