弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍

通史編1(古代・中世)

新編弘前市史 通史編1(古代・中世)

第4章 中世前期

第二節 鎌倉幕府の東夷成敗権と得宗領津軽

八 鎌倉幕府滅亡

そうしたなかで、工藤貞行の後醍醐方としての活躍は目覚ましい。その勲功の賞として貞行は、山辺郡田舎郡鼻和郡・外浜などに所領を得た(史料六四七・六五七・写真137・六八八ほか)。これらは女加伊寿(南部信政妻)を通じてのちに南部氏に伝領された。なお鼻和郡・外浜の所領は、安藤の乱に際して津軽で安藤季長を捕らえたという工藤貞祐(祐貞)からの没収地であった。

写真137 陸奥国宣案