弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍

通史編1(自然・原始)

新編弘前市史 通史編1(自然・原始)

第2章 津軽の原始時代

第三節 縄文時代

二 祭祀に特色を示す十腰内土器文化

安山岩などの板状に割れる石か、同質の楕円形をなす河原石を用い、長方形または小判形(長円形)に掘られた土坑の壁に立て並べ、遺体をその内部に安置して、石かあるいは木の板で蓋のように覆い隠したもので、墳墓としてはかなり念の入った造りである。さきの再葬土器棺墓と同じく、後期中葉の十腰内Ⅰ群(式)土器に多く、なかでも津軽地方の浅瀬石川平川流域や、青森市東郊の丘陵地帯、岩木山の北麓などにみられ、内部から手足の骨・歯などが出土したものもある(77)。

青森市・山野峠遺跡で出土した石棺墓(後期)