弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍

通史編1(自然・原始)

新編弘前市史 通史編1(自然・原始)

第1章 津軽の自然

第六節 津軽地域の気候

四 津軽の四季

八月から九月にかけては年間で最も雨量が多く、これは、北方から南下する前線に伴う寒気や台風、または台風から変った低気圧による場合が多い。特に台風による被害は大きく、大雨・洪水害や強風害があり、リンゴ等の多量の落果や家屋の倒壊、大きな海難事故が発生している。
 十月中頃は周期的に移動性高気圧が通る時期で、晴れの日が多くなるが、夜間の冷えこみが強い日は平地でも初霜(平年十月十五日)が観測される。このころは紅(黄)葉の季節で、落葉樹も休眠の準備に入る。同じころ、強い寒気が入ると八甲田山岩木山などの高い山では降雪が始まる。山頂が雪に覆われた模様が地上で望見できた最初の日が、その山の初冠雪である。八甲田山初冠雪は平年十月十四日、岩木山八甲田山より二日遅れになっている。
 十一月初めは、しぐれる天気が続く木枯らしの季節で、冷たい雨に氷あられや雪あられが混じるのもこのころで、やがて平地でも初雪(平年十一月九日)が観測される。