弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍

通史編1(自然・原始)

新編弘前市史 通史編1(自然・原始)

第1章 津軽の自然

第六節 津軽地域の気候

四 津軽の四季

三月中旬になると、シベリア高気圧が勢力を弱めて後退し、日本の南岸コースを通っていた低気圧が日本海を通るようになる。この低気圧に向かって吹く南よりの風が日増しに多くなり、気温の上がり方が大きくなる。日も長くなったこのころ、暖かい南風が吹き雨が降ると雪解けが進み、中小河川の増水・氾濫、崖崩れなどの土砂災害が発生しやすくなる。
 四月になると、上旬には平地の積雪の多い地域でも雪が消え、下旬にはが咲き始める。平年の開花日は弘前市で四月二十六日、青森市二十七日。ちょうど日平均気温が一〇℃となるころである。満開日はこれより七日遅れぐらいと見ごろが長いのが特徴である。津軽海峡側や地域の高地でも弘前市から三日遅れくらいで開花する。
 四月から五月にかけては、移動性高気圧と低気圧が交互に現われて、周期的に天気が変化する。このころに日本海で急速に発達する低気圧があって、突風を伴った南寄りの乾いた強風が吹くことがある。それにこの季節は年間で最も降水量が少なく、空気が非常に乾燥し、火災が多く発生する。
 また、遅霜の被害は、ほぼ五月上旬で終わるが、山沿いでは五月下旬まで発生することがある。