弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍

通史編1(自然・原始)

新編弘前市史 通史編1(自然・原始)

第1章 津軽の自然

第六節 津軽地域の気候

二 津軽地域気候の要素別特性

(五) ヤマセと日照障害

ヤマセは初夏から盛夏にかけての時期に現われやすい。太平洋側から日本海に向かって吹く冷湿な風で、天候の特徴は低温と曇雨天である。この不順天候を生む気圧配置は、モデル的には梅雨型である。梅雨前線が日本付近に停滞し、オホーツク海方面に高気圧の中心があり前線の北側にあたる当地方では、北東または東の風が吹く。ヤマセの原因となる停滞性のオホーツク海高気圧は、下層部は冷たい海域や親潮寒流によって冷やされるが、上空では温暖なブロッキング高気圧である。ブロッキング高気圧は、背の高い高気圧で動きが遅く、西方から進んでくる低気圧などを阻止するという意味があり、この状態が続く間は東北地方北部を中心にヤマセが吹き続く。