弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍

通史編1(自然・原始)

新編弘前市史 通史編1(自然・原始)

第1章 津軽の自然

第五節 山地と丘陵の生い立ち

五 日本列島の土台ができた時代

最近、プレートの運動を規制する原動力が、マントル内部の大きな対流現象であることが再認識されるようになってきた(図55)。冷えて海溝から沈み込んだ海洋プレートが六七〇キロメートルの深さに一度集積した後に、より深部へ落下して行き(コールドプルーム)、逆に核の上面付近からは高温の地球内部物質が上昇(ホットプルーム)する。後者が地球の表面にプレートのわき出し口をつくり、前者が海洋プレートの沈み込みとともに大陸片の集合地となる。このような運動をプルームテクトニクスという(丸山、一九九三、丸山・磯崎、一九九八)。つまり、プレートテクトニクスの運動は、地球内部物質の大循環システムであるプルームテクトニクスの、地球表層部での物質移動と位置づけられる。

図55 地球内部物質の大循環システムであるプルームテクトニクス(下図)と,その表層部における物質移動(プレートテクトニクス)のかかわりを示す。(丸山・磯崎,1998より)