弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍

通史編1(自然・原始)

新編弘前市史 通史編1(自然・原始)

第1章 津軽の自然

第四節 平野の地下地質

四 地質構造

津軽平野中央断層(仮称)は、温泉掘さく深度と泉質組成分布から推定されるもので、弘前市新里(にさと)から境関(さかいぜき)、さらに藤崎町藤崎を通り藤崎町中野目(なかのめ)に至るN-S系の断層である。弘前市境関以南は岩井(一九八〇)の新里・境関不連続線にあたる。東側落ちの断層と考えられるが、断層の性格(正・逆)は不明である。変位は垂直方向に最大一〇〇~二〇〇メートルと見積もることができる。平川扇状地性堆積物を切ると考えられることから、活動は後期更新世まで続いていたと推測される。本断層の北延長部には一七六六年(明和三年)に発生した津軽地震(明和の大地震、マグニチュード七以上)の震源域が位置しており、内陸型直下地震に関連する重要な断層と考えられる。