弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍

通史編1(自然・原始)

新編弘前市史 通史編1(自然・原始)

第1章 津軽の自然

第一節 津軽平野の地形区分

三 津軽平野の地形発達

〔注記は『新版地学事典』(平凡社)から引用したものである。引用・参考文献は第三節末尾を参照。〕
(1)氾濫原…河川流域の低地において、洪水の浸水によって生じた緩やかな勾配の土地をいい、自然堤防・河道跡・後背湿地などの微地形がみられる。

(2)グリーンタフ地域…グリーンタフは溶岩や凝灰岩などが変質して緑色を呈する火山岩類のことである。このグリーンタフや含油新第三系を含む新第三系の分布する地域をグリーンタフ地域と呼ぶ。

(3)ドーム…主として鉛直方向の地盤運動で形成された凸状の高まりをさす。

(4)姶良Tnテフラ…南九州姶良カルデラから二万四〇〇〇~二万五〇〇〇年前に噴出した降下火山灰で、日本列島とその周辺地域にも分布する。

(5)中央火口丘…火山の中央火口またはカルデラ内部にある小型の火山のこと。

(6)分水嶺…二つ以上の河川の流域を分ける山稜をいう。

(7)沖積低地…約一万八〇〇〇年前のヴュルム氷期には海水準が現海面よりも一〇〇メートル以上も低く、内陸部には深いV字谷が形成された。その後の海水準の上昇に伴いV字谷は埋積され、現在の平野部が形成された。この平野下のV字谷を埋積した泥・砂・などを沖積層といい、形成された堆積面のことを沖積面、沖積低地と呼ぶ。

(8)潟湖…海に近接するが、砂州などの低くて狭長な土地によって海と部分的または全体的に隔てられたもの。

(9)N値…標準貫入試験のこと。六三・五キログラムのハンマーで七五センチメートルの落差から打撃し、サンプラーが地盤中に三〇センチメートル貫入するのに要する打撃回数のことをいう。

(10)沈水…陸地が海水の侵入によって海面下に位置するようになること。

(11)後水期…完新世(約一万年前以降)と同義に用いる。