弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍

通史編1(自然・原始)

新編弘前市史 通史編1(自然・原始)

第1章 津軽の自然

第一節 津軽平野の地形区分

二 津軽平野の地形区分

日本海に面した鯵ヶ沢町から北部の十三湖にかけては、七里長浜(しちりながはま)と呼ばれる単調な砂浜海岸が続いている。海岸線には海成段丘とこれを覆う砂丘砂からなる「屏風山(びょうぶさん)」が、東西幅三~四キロメートル、南北に約三〇キロメートルと帯状に発達し、津軽平野日本海から隔離している。屏風山砂丘は海岸線に並行する横列砂丘と季節風の影響を受けた背後の縦列砂丘とに二分される。屏風山の最高峰は車力村の往古之木嶺(おこのきながれ)(七九メートル)で、ほかは標高三〇~五〇メートルと平均的な高度を示し、藩政時代に植栽されたクロマツ林で覆われている。なお日本海に面した出来島(できしま)海岸の海食崖(かいしょくがい)から、約二万五〇〇〇年前の亜寒帯性針葉樹林からなる埋没林と約二万四〇〇〇年前の姶良(あいら)カルデラ(鹿児島湾奥部)の形成に起因する姶良Tnテフラ(4)が確認されている(辻・遠藤、一九七七、口絵)。