北広島市/デジタル郷土資料

きたひろ昔話

子どものための広島むかし話 その参

 
 広島町の富ケ岡にある砂利採り場から、野牛の化石が見つかったのは、昭和四十六年のことでした。その後つぎつぎに、動物の化石が掘り出されたのです。最も深いところは、地表から二十メートルもあるところでした。これらの化石が、昭和五十五年ころまでに、破片もふくめて千点くらいになりました。それら化石を、学者が調べていくうちに、マンモスゾウの先祖の、ムカシマンモスゾウの臼歯(きゅうし)や、牙があることがわかったのです。八十万年前の地層からは、マンモスゾウのほか、海牛(かいぎゅう)の肋骨や、下アゴ、それにセイウチの頭骨が出ました。四十万年前の地層からは、野牛の角や頭骨が掘り出されました。貝の化石もたくさん出ました。八十万年前の広島は、内湾(うちわん)になっていて、陸にはゾウが、海には寒い海にいる、セイウチや海牛が生きていたというわけです。同じ所から、海や陸の動物が、こんなにたくさん出たということはあまり例がなく、学問の上からは、たいへん貴重なものだそうです。大昔の広島が海であった上に、そんな動物が住んでいたなどは、ほんとうに夢のような気がしますね。それも砂利をとるために、深く地層が掘られた結果わかったわけです。