北広島市/デジタル郷土資料

きたひろ昔話

子どものための広島むかし話 その参

 
 いまの広島農協の前身ということになるのでしょうか。大正十一年(一九二二)六月、広島信用購買組合ができました。産業組合といわれているものです。購買という店がはじまったのは、次の年大正十二年二月一日でした。
 ます肥料のカリンサンの配給がはじまり、この年一、二一九カマスが扱われています。二五二〇円で、一カマス二円ほどになりますね。
 事務員は毛利初義さんひとりでした。扱った品はその後、酒・みそ・正油・焼酎・白玉・麦粉・かたくり粉・ミルク・砂糖・カツオ魚節などの食料品と、ガラス・針金・ホーク・石油・石けん・小間物などに、農作業に使うミノ・カサ・ミなどがおかれました。衣料品としては、綿糸・さらし木綿・メリヤス・友仙・ネール仕立物・トーチリ・メリンスなど、実用品が多いことに気がつくことでしょう。今では聞かれない名もありますね。組合員七七名、一口三〇円の八七口の資本でした。拓銀から、五、三〇〇円の借入れとなっています。「昭和九年にはモミを貯蔵して、いい値のときに出荷したので、利益があがり産業組合の力になった。」と、後で組合長になった石橋豊次郎さんは語っています。