北広島市/デジタル郷土資料

北広島遺産ハンドブック 自然遺産

2.北広島の自然遺産


 昭和45年頃に音江別川流域で砂利採取工事が行なわれ(現在のサンパークゴルフ場近辺)、その時に約20万年前の地層(音江別川層)からバイソンの頭骨化石片が発見されました。音江別川層が堆積した頃の気候は温暖で、北広島は太平洋側に開口した奥行き深い内湾であったとされています。
 

文化財指定を受けたバイソン頭骨化石片
 
 このバイソンの頭骨化石片(28点)は、平成21年9月1日に初めての北広島市指定文化財になりました。実物標本はエコミュージアムセンター知新の駅に保管・展示されています。
 

発見されたバイソンの角化石のレプリカ
 

バイソンのイメージ
今泉忠明『地球絶滅動物記』竹書房,1986
 
 この音江別川層ではその他に、大型哺乳類動物(ムカシマンモスゾウ)、貝類化石(58種)や花粉化石が出土しています。
 
20万年前の北広島はどんなだった?
 太平洋側に大きく開いた内湾でした。この頃の海は遠浅で、現在よりも海水温が8度ほど高く、海岸付近は岩礁(水中に隠れている大きな岩)が多くある環境でした。暖かい海でしか見られない貝なども生息しており、陸上では、ブナ属、ニレ属、クルミ属、ハシバミ属などの植物が生い茂り、ムカシマンモスゾウが歩いていました。
 

貝化石の産出地からみた20万年前の北広島
太平洋側に開口した湾
赤松守雄『石狩低地帯周辺丘陵の更新世温暖水系貝化石群衆の層準とその特性』,1987