釧路市中央図書館/永久保秀二郎関連資料

永久保秀二郎日誌 上巻

永久保秀二郎日誌

明治三十年丁酉(山窓日誌)

十 月

昨夜烈雨今朝快晴、【キヤ】【預残】昨夕キヤ給料七、八、九三ヶ月分受証持参請求セシ所、八月ハ敢テ其業ヲ勤メサルヲ以テ交付セズト。因テ今日ペインニ問フニ、何故八月分給与セサルヤヲ以テス。彼レ曰ク夫レハ木村サン多忙ノ為メナル可シ。吾是ヲ話シテ交付スヘシトテ去レリ。故ニ密ニ思フ、彼ノ心中如何ナラント。ペイン又曰キヤ長ノ歳月学業用品及年末衣類ヲ付与シ今又金員ヲ領収シツゝアルニモ拘ラズ伝道上甚タ不勉強ナリ。米国学校函館ニ在リ其学女等二年間学業ヲ教授スルトキニハ二年丈無給ニテ使役ス。然ルニ私ハ是迄慈恵セシモ云々ト。彼ハ慈善学校ヲ餌トシテ終ニ無識無気力ノ土人ヲ頤使(イシ)セントスル野心乎、噫。【入校】床七蔵、上田ノブ入校。鼎桂恋村米森ノ許ヲ訪フ。曾テタキヨリ仕立方ヲ嘱セラレタル衣類二枚ヲ持参セリ。但キヤ同伴。