函館市 函館市地域史料アーカイブ

南茅部町史 下

第一一編 災害 第二章 駒ヶ岳の噴火 第一節 噴火の記録 駒ヶ岳 

 駒ヶ岳は標高一、一三三メートル、北緯四二度〇四分、東経一四〇度四一分、渡島半島南東部にあり、亀田半島の基部に位置する。
 旧称内浦岳(うちうらだけ)といい、また、江刺岳・茅部岳・砂原嶽ともいわれた。アイヌ語カヤベヌプリはそもそも、海上から眺めた山容が「帆船に似ている」ことから名づけられたアイヌ語の山の名といわれ、その山麓一帯の村々をふくめてカヤベと呼ばれてきた。
 噴火湾を隔てて有珠山と相対するとともに有数の活火山である。駒ヶ岳は第四紀洪積世末期にその活動を開始した独立峰である。山体はほとんど輝石安山岩の溶岩・溶結凝灰岩・降下軽石・軽石流堆積物・泥流堆積物から構成されている。
 駒ヶ岳は郷土の名山として人びとからその秀麗な山容を朝夕親しまれてきた。漁業を生業とする郷土の人びとは、駒ヶ岳を仰いで、天気を判断し、海で航海操業する漁船は、我が指針として安んじて海に生きてきた。