函館市 函館市地域史料アーカイブ

南茅部町史 下

第七編 産業 第五章 観光 第一節 温泉 温泉場 

   嘉永七年「六ヶ場所 書上」抜萃
  尻岸内持根田内温泉場
   ヱサン山道越登詰温泉川有之 眼病ニ宜敷
   根田内椴法花境 根田内ゟ凡廿丁余 右山下タ海岸ゟ廿間程引上リ山岸ニ……有之
   冷病ニ宜敷
   草圍湯小屋壱軒 入湯之者居小家無之
   根田内ゟ海岸通リ凡拾六丁程御座候
 
  川汲
   川汲温泉場   壱ヶ所
    川汲ゟ西之方 凡三拾丁程隔(へだつ) 東手山岸ニ温泉小家壱軒
    湯守居小家壱軒 入湯之者居小家壱軒 有之
    眼病 頭痛等ニ宜敷御座候
  臼尻
   字ヲフ子温泉場 壱ヶ所
    臼尻ゟ酉之方凡三十丁程隔 山岸ニ有テ
    冷病ニ宜敷
    湯守居小家壱軒 入湯之者居小家無御座候
  熊
   磯谷温泉場   壱ヶ所
    熊リゟ西之方凡壱里半程隔 東手山岸ニ有之
    冷病ニ宜敷
    湯守居小家壱軒 入湯之者居小家壱軒
  鹿部
   字カメトマリ温泉場 壱ヶ所
    鹿部ゟ未之方五丁程隔 街際ニ有之
    疝病ニ宜敷
    湯小家壱軒 湯守居小家壱軒
   字トメ温泉場    壱ヶ所
  鹿部会所ゟ西之方凡弐里程隔リ山道越 街ゟ西手ニ有之
  湯小家壱軒 入湯之者居小家壱軒 湯守住居□有候
  鷲ノ木持石倉
   温泉場   壱ヶ所
    石倉ゟ西之方凡弐里程隔 山中ニ有之
    冷病(ニ)宜敷
    湯小家壱軒 湯守居小家壱軒
 
安政四年(一八五七)
 近年、幕府により鉱山の開発がすすめられていた。箱館近在ならびに六ヶ場所村々のこれら検分のため巡視のとき、堀鎮台一行来村、川汲温泉に一した。翌日、雨中箱館称名寺本陣へ帰った。
 このとき随行した玉虫義は「入北記」を著し、同行の姫路の儒者菅野潔聖は「北遊乗」を著した。