函館市 函館市地域史料アーカイブ

南茅部町史 下

第七編 産業 第二章 林業 第一節 郷土の森林 村有林 

明治三八年、尾札部村戸長中野嘉平は、尾札部村基本財産造成の目的を以て、総代人会に諮り、字木直未開地一三万六、二七〇坪の貸付許可を受けた。
 事業中途にしてたまたま二級町村制が実施され、旧村より新村に引き継ぎを受け、明治三九年より大正四年まで、一〇ヶ年の継続事業として杉、松、落葉松を植栽した。
 大正四年、全地成功の予定であったが、この間しばしば村長更迭がかさなり、曲折をみながらその後も植栽をつづけ、大正七年までには尾札部村の村有林の総数一〇万本に達した。
 「一本ノ価格ヲ四〇銭ト仮定スルモ総額四万円ヲ得ル予定ナリ」と町村誌(大正七年)に記され、その成果は大いに期待された。