函館市/函館市地域史料アーカイブ

南茅部町史 上

第六編 漁業

第二章 漁業組合

第二節 漁業法成立へのあゆみ

臼尻村漁業組合創立

 臼尻村漁業組合が、尾札部村漁業組合にくらべて、その設立年月日が四、五年おくれているのは、二級町村制施行前は、明治一三年から熊村が一か村として存在し、漁業組合も一組合を組織していたので二つの漁業組合が合併するために両組合の手続上の調整期間があったことが一つである。
 しかし、熊村漁業組合のほかに、明治三五年、茅部山越水産組合の発足時、板木(安浦)地区が昆布採収権の独立を主張して水産組合に認められ、臼尻から分離独立した。このとき臼尻板木両者の間に海上での暴力事件などがあり、その後、両地域の漁民相互に長く感情的な対立があったので、新組合に統合するために熊と板木のそれぞれの問題を調整をするための時間が、尾札部の設立より遅れた経過である。
  理事  臼尻村大字臼尻村字臼尻六〇番地  東 出 源 蔵
      同    同   板木一四番地  加賀谷 和 市
      同    熊村字熊五六番地  中 村 市 蔵
  監事  同    臼尻村字板木八〇番地  蛯 谷 金太郎
      同    同   臼尻一〇三番地 二本柳 甚太郎
 明治四四年四月二六日設立許可、同九月一四日登記となっている。