函館市/函館市地域史料アーカイブ

南茅部町史 上

第六編 漁業

第一章 郷土の漁業

第六節 漁具

明治初期の漁具漁法

 道立図書館所蔵の「北海道漁業図譜」は、朝春の画になるもので、図絵と寸分違わぬ内容である。朝春の画風は繊細で、直線が鋭い。
 朝春は、名字を一之瀬朝春という。明治一二年に初代茅部郡長を勤めた雑賀重村(さいかしげむら)の一族である。重村は旧名・孫四郎、旧姓・一瀬(いちのせ)で、画号を暁川といった。墓は函館市住吉町共同墓地にある。「茅部郡長雑賀重村之墓」と隣りあわせて「一瀬朝春之墓」「一瀬重文之墓」がある。墓石から朝春は「明治十六年四月十二日」に没している。

一瀬朝春之墓(高木崇世芝提供・高島 章協力)


常呂の滝(鹿部町・三味線滝) 明治14年まで臼尻村熊村の区域であった 左・朝春画


常呂の滝(鹿部町・三味線滝) 明治14年まで臼尻村熊村の区域であった 右・秋涛画