函館市/函館市地域史料アーカイブ

南茅部町史 上

第六編 漁業

第一章 郷土の漁業

第五節 イカ釣り漁業

戦後のイカ釣り漁

 戦後の物資の欠乏のなかで、イワシの漁獲が全般に減少したため魚油の不足から、すでに試みられていたイカの内臓利用、いわゆるイカ油の製造が盛んになった。
 従来も僅かではあるが、イカの内臓を塩蔵にして食料にしたり、また、畑に運んで肥料にしていた。しかし、スルメの加工にイカ裂きをするとき、イカの内臓はほとんど海浜から海中へ投棄された。
 イカ油の製造は、はじめ漁家から無料のように譲り受けて思わぬ利益を得たが、翌年からは激しい内臓集めの競争となった。
 
   イカ油の原価計算
 煮 取 法  採油歩留  一二%
  原  料  四〇〇貫   @一五円   六、〇〇〇円
  運  賃          @二円     八〇〇円
  燃料費                 一、〇〇〇円
  人件費    男一人   五〇〇円     八〇〇円
         女一人   五〇〇円
  設備償却                一、〇〇〇円
   計                  九、六〇〇円
  販売価格               一三、〇〇〇円
  利  益                三、四〇〇円